平成19年度 事業報告
(平成19年4月1日〜平成20年3月31日)
1.概 況
当年度の我が国経済は、上期にあっては安定的な成長を続けているとして、比較的楽観的な見通しの下に進捗し、一時インテリア業界も幾分かの恩恵に与れるとのほのかな期待が持たれた。しかしながら、岩戸景気を越えたといわれる戦後最長の景気上昇は、不動産価格の上昇や株価の値上がり気運をもたらしたものの、その「好景気」は個人消費に反映される暇もない程の逃げ足の早さであった。大元の原因に、原油や原材料価格の高騰、サブプライムローンバブルが崩壊した米国の不況があるにしても、国内にあっては安部首相の唐突な退陣表明、建築確認手続きの遅延、年金受給資格の確認不能、企業コンプライアンスの欠如等々、様々に日本国の信用不安を招いたあげくの結果であった。
本協会も参加している経済産業省の産業構造審議会繊維産業部会による新繊維ビジョン「繊維産業の展望と課題/技術と感性で世界に飛躍するために」がとりまとめられた。同ビジョンは衣料分野ばかりでなく、繊維が持つ可能性が無限にあることを示唆している。インテリアファブリックス業界が異業種との連携に活路を求め、大きな展望を開いていく道筋の端緒に着いたといえる。
2.一般会計事業
一般会計事業については、定款第4条並びに第16回通常総会において承認された平成19年度事業に基づき,JAPANTEX実行委員会、流通合理会委員会、需要開拓委員会、環境技術委員会、調査・人材育成委員会、各専門委員会、各分科会により次の通りインテリアファブリックス事業に関する調査研究、情報の収集及び提供、研修会、セミナー等の開催、内外関係機関との交流並びに協力に関する事業を行った。
1.JAPANTEX実行委員会
(1)インテリアトレンドショー 第26回JAPANTEX2007の開催
インテリアファブリックスを中心に建材、照明、ホームファッションなど、デザイン性に優れた商材によりトレンド性の高いコーディネーションを提案し、インテリア業界の新しいビジネスの潮流を示唆すると共に、業界の活性化、国民の住生活の質的向上を図ることを目的とする。また海外からも広く出展者、来場者を誘致して、以て国際交流に貢献する。
・ 申込件数 120件 総出展者 約251社/団体
新規申込件数 42件 総出展者小間数 約1047小間
・ IPECに加え今回よりインテリアフェスティバルと同時開催し、インテリア産業全体でプロ及び消費者に対し生活提案を行った。
・ 統一テーマ「ネクストデザイン インテリアスタイル」のもと、ファブリックスを中心にデザイン性を追求し、他業界とのコラボレーションによる新たなインテリアスタイルの創出を目指す。
・ アトリウムにおいて、日本インテリアプランナー協会と共同で「HOTPOiNT」を企画し、最先端の素材、製品、技術の情報提供を行った。
・ インテリアデザインコンペを行ない入選作品の展示、表彰を行った。
・ (株)ステレオサウンドのプロデュースによる「ホームシアターインテリア」に製品協賛を行った。
(2) 内外関係機関との交流及び協力
・ 国際家具産業振興会、日本インテリアプランナー協会、インテリア産業協会と緊密な連携あるいは切磋琢磨し、「トータルな快適生活空間提案の場」としてインテリアへの関心を喚起し、社会に対して強くアピールした。
2.流通合理化委員会
(1)SCMの推進
・「平成18年度インテリアファブリックス業界の製造業 ム ブランドメーカー(卸)間の業界標準的なEDIシステム」の説明会を行った。(大阪7月23日/東京7月25日)
・「平成19年度全国中央会組合等情報ネットワークシステム等開発事業」に採択された『インテリアファブリックス関連のデザイナー、販売店、販工店向け販売促進支援システムの構築』の事業を行い、報告書を提出した。
○消費者の住環境をデジタルカメラに撮影し、その画像へ顧客に提案するカーテン等室内装飾関連資材を、現在運用している“NIF商品データベース”から取り込んで3次元的に貼り付け加工する「顧客提案シミュレーションシステム」を開発した。
○NIF商品DBシステムや他のシステム媒体から取り込んだ資材や事例を、顧客提案プレゼンテーション用資料に容易に加工処理出来る「提案プレゼンテーション資料作成支援システム」を開発した。
○顧客への提案の概算原価を把握するため、その基礎データを作成する「室内装飾施工概算見積積算支援システム」を開発した。
○「顧客提案シミュレーションシステム」、「提案プレゼンテーション資料作成支援システム」、「室内装飾施工概算見積積算システム」を現在運用中の“NIF商品データベース”から提供し、インテリアファブリックス関連のデザイナー、専門販売店、販売施工工事事業者の販売促進を支援する体勢の検討を行った。
(2)内外関係機関と交流および協力
「NIF-DB」普及のため、凸版印刷が運営する業界標準データベース(Media Press-net)を通じ、多くのデータ利用者に対し最新の情報提供及び業界団体を通じ「NIF-DB」の普及を積極的に行なった。
ちなみに、「NIF-DB」の当年度データ登録件数36,294件であり、利用状況は113,071件に上った。
3.需要開拓委員会
(1)生活者への需要開拓のための調査・研究、並びに情報収集及び提供
・WTP(ウィンドートリートメント業界活性化プロジェクト)の研修会を2回開催した。
7月25日36店41名が参加。 資料「専門店マニュアル@」=経営・店舗環境編他
9月5日 27店31名が参加。 資料「専門店マニュアルA」=販売員・販売業務編他
・JAPANTEX2007において専門店を対象にミニセミナー等を通じ、業界活性化活動の普及促進を行った。
・需要活性化キャンペーンとして、「LaLa Pado」、「家庭版ぱど」に広告及び記事を掲載、併せて読者プレゼント、トレジャー・ドットコムを通じて情報発信を行った。
(2)物性マーク(NIFマーク)の管掌
・本年度よりNIFマークの運用の管掌となり、表示管理規定の改定案を理事会に諮り承認を得た。
・申請手数料の検討を行い幹事会の承認を得て、新たな枠組みの下で申請の受付を開始した。
4.環境技術委員会
(1)環境にやさしいインテリアファブリックス製品作りに関する調査・研究並びに情報の収集・提供
・環境省のグリーン購入法基準見直し要請に関し、同省に対する平成18年10月20日付文書をもとに、見直しの検討を行った。また、製品表示が適正に処理されているかの実態調査を行い、経産省並びに環境省に報告した。
・防炎カーテンの生産量及び加工薬剤の使用実態調査を行い、臭素系難燃剤HBCD(第一種監視化学物質)
の使用比率、使用量を策定した。
・上記実態調査結果をもとに、経産省に対しHBCDの削減に向けたアクションプログラム案を提出した。
(2)インテリアファブリックスの有する特性に関する調査・研究
・日本防炎協会と防炎カーテンの普及宣伝活動に関し協議した。
(3)環境問題とインテリアファブリックスに関する研修会、セミナーの開催
・経産省化学物質管理課より、国の化学物質管理政策及び喫緊の難燃剤問題に関し説明を受けた。
・BSEF JAPANよりHBCDのリスク管理について、欧州の事例を参考に説明を受けた。
(4)上記(1)-(3)に関する関係機関との交流及び協力
・臭素系難燃剤HBCD(第一種監視化学物質)に関する経産省の勉強会に参加し、関連団体と共同で同薬剤の削減アクションプログラムを作成した。
・(社)繊維評価技術協議会の要請に基づき「JIS L1055 カーテン遮光性試験方法等改正原案作成委員会」に委員を派遣し、同試験方法の改正原案作成に参加した。
(5)その他の調査・研究並びに情報の収集・提供
・国等の各種の規制・基準作りの動き(建設資材リサイクル法、グリーン購入法、環境対応エコマーク、PL法、ISO、消防法等)に対応するため情報を収集した。
5.調査・人材育成委員会
(1)インテリアファブリックス事業に関する調査・研究
・「第26回インテリアファブリックス等出荷実態調査」を実施し取りまとめを行った。
・「第23回インテリアファブリックス等輸入実態調査」を実施し取りまとめを行った。
(2)インテリアファブリックス事業に関する情報の収集・提供
・出荷・輸入実態調査の結果を踏まえ、「インテリアファブリックス事業の概況」をまとめるべく平成18年度の市場規模の策定を行った。
・NIFテキスト「カーペット」の第2刷のためにデーターの改訂を行った。
(3)研修会、セミナー等の開催
・人材育成基礎講座
日 時:6月7日〜8日(メルパルク東京)参加者44名。
講 師:森 保氏(サンゲツ)、石田孝清氏(住江織物)、宮宇地信喜氏(東リ)、
大森克夫氏(インテリア・リド)、礒崎_巖氏(ヴェライ)
(4)その他
・JAPANTEX2007において一般消費者・学生を対象にアンケート調査を実施し、その結果を報告した。
6.その他(事務局)
(1) 会報「NIF」を編集・発行。
(2) ホームページの更新。
・NIFホームページ(URL:http://www.nif.or.jp/)
の掲載内容の更新をした。
(3) 物性マークの許諾申請の審査、承認。
・会員企業からの物性マークの許諾申請について審査、承認を行った。
(4) ホルムアルデヒド自主基準申請の受付。
・カーテン等生地のホルムアルデヒド自主基準の申請を受付、インテリアファ ブリックス性能評価協議会VOC認定委員会へ上申した。
(5) テキスト類の受注、発送。
・テキストの受注および発送を行なった。
(6) その他
3.特別会計事業「JAPANTEX2007」
特別会計事業 「JAPANTEX」の開催は、「インテリアトレンドショー 第26回JAPANTEX2007」として、「2007東京国際家具見本市」「IPEC-2007」「インテリアフェスティバル2007」と同時開催を行った。
出展者数14カ国、251社・団体 、内海外86社・団体、入場登録者数は32,335名(対前年95.5% 1,522名減)であった。
インテリア産業全体の需要創出と次世代育成機会を目的としたプレゼンテーションを目的に、新しいデザイン性の追求や、コラボレーションでのファッショナブルでスタイリッシュな展示会を構築、好評を博した。
4.総会、理事会、定例会、幹事会及び事業委員会、関連事業会議の実施実績
総会 第16回通常総会 5月16日
第16回通常総会懇親会 5月16日
理事会 第53回理事会 5月16日
第54回理事会 9月26日
第55回理事会 3月18日
運営委員会 第1回運営委員会 4月18日
第2回運営委員会 6月13日
第3回運営委員会 7月18日
第4回運営委員会 8月22日
第5回運営委員会 9月27日
第6回運営委員会 10月17日
第7回運営委員会 12月12日
第8回運営委員会 1月23日
第9回運営委員会 2月20日
幹事会 4月度幹事会 4月18日
6月度幹事会 6月13日
7月度幹事会 7月18日
8月度幹事会 8月22日
9月度幹事会 9月27日
10月度幹事会 10月17日
11月度幹事会 11月21日
12月度幹事会 12月12日
1月度幹事会 1月23日
2月度幹事会 2月20日
委員会等の開催 JAPANTEX実行委員会 第 3回実行委員会
第 4回実行委員会 4月 6日
5月11日
第 5回実行委員会 6月 8日
第 6回実行委員会 7月 6日
第 7回実行委員会 8月 9日
第 8回実行委員会 9月 7日
第 9回実行委員会 10月 4日
第10回実行委員会 11月 9日
第11回実行委員会 12月 7日
第 1回実行委員会 2月 8日
第3回セミナー分科会 4月 5日
第4回セミナー分科会 5月28日
第5回セミナー分科会 7月24日
第6回セミナー分科会 8月31日
第7回セミナー分科会 9月 6日
第3回公募分科会 6月 5日
第4回公募分科会 6月14日
第5回公募分科会 10月13日
公募1次審査会 6月 7日
〃 6月 8日
公募2次審査会 8月 8日
〃 8月 9日
第1回会場構成分科会 7月13日
第2回会場構成分科会 7月24日
第3回会場構成分科会 10月19日
第3回ブースディスプレイ分科会 5月21日
第4回ブースディスプレイ分科会 6月29日
第5回ブースディスプレイ分科会 9月28日
第 4回トレンド分科会 4月 6日
第 5回トレンド分科会 5月11日
第 6回トレンド分科会 5月31日
第 7回トレンド分科会 6月 6日
第 8回トレンド分科会 7月11日
第 9回トレンド分科会 8月 7日
第10回トレンド分科会 10月 5日
第2回動員分科会 4月19日
第3回動員分科会 5月24日
第4回動員分科会 6月22日
第5回動員分科会 7月13日
第6回動員分科会 7月27日
第7回動員分科会 9月10日
第8回動員分科会 9月14日
第9回動員分科会 10月11日
プレス懇談会 4月18日
共同記者発表会 9月 4日
JAPANTEX2007出展説明会 8月10日
第1回JT/フェスティバル合同会議 5月25日
第2回JT/フェスティバル合同会議 6月20日
第3回JT/フェスティバル合同会議 7月27日
第4回JT/フェスティバル合同会議 8月29日
流通合理化委員会 第1回流通合理化専門委員会 5月 9日
第2回流通合理化専門委員会 7月 4日
第3回流通合理化専門委員会 8月 1日
第4回流通合理化専門委員会 9月14日
第5回流通合理化専門委員会 10月12日
第6回流通合理化専門委員会 11月 2日
第7回流通合理化専門委員会 2月 8日
流通合理化委員会 第1回中央会事業委員会 7月 4日
第2回中央会事業委員会 8月 1日
第3回中央会事業委員会 9月14日
第4回中央会事業委員会 10月12日
流通合理化委員会 第5回中央会事業委員会 11月 2日
第6回中央会事業委員会 2月 8日
平成18年度事業 7月23日
開発のEDIシステム説明会 7月25日
需要開拓委員会 第1回専門委員会 5月30日
第2回専門委員会 7月27日
第3回専門委員会 9月20日
第4回専門委員会 12月 5日
環境技術委員会 第1回専門委員会 5月24日
第2回専門委員会 7月26日
第3回専門委員会 9月12日
第4回専門委員会 10月25日
第5回専門委員会 12月13日
第6回専門委員会 1月16日
第7回専門委員会 2月29日
HBCD第1回勉強会 11月 6日
HBCD第2回勉強会 11月29日
HBCD第3回勉強会 12月13日
HBCD第4会勉強会 1月30日
HBCD第5回勉強会 2月15日
HBCD第1回勉強会分科会 1月15日
HBCD第2回勉強会分科会 1月17日
HBCD第3回勉強会分科会 1月28日
JIS L1055原案作成委員会 10月24日
12月 6日
産業活性化協議会 第1回代表者会議 6月 6日
第2回代表者会議 2月27日
調査・人材育成委員会 第1回専門委員会 6月29日
第2回専門委員会 9月11日
第3回専門委員会 12月 4日
第1回市場規模策定作業部会 12月 4日)
人材育成基礎講座 6月 7日
〃 6月 8日
製品性能評価協議会 代表者会議 6月 6日
VOC認定委員会 第26回 4月25日
第27回 7月 3日
第28回 8月28日
第29回 10月 4日
VOC認定委員会 第30回 12月19日
第31回 1月21日
第32回 2月22日
以上